透過率0%の多角形の扱いに関する仕様変更に手が震える
私が現在PCにインストールしているGeoGebraは、バージョン5.0.42.0です。
そして、2017年2月9日現在リリースされているGeoGebraの最新バージョンは、バージョン5.0.326.0です*1。
私がぼけっとしている間に、もの凄い数のマイナーアップデートが行われており、ちゃんと情報をフォローしておかないといけないな、と痛感しております。
さて、マイナーアップデートとはいえ、古いバージョンを使用していることの弊害は、アプレットをアップロードしてブラウザ上で動かした場合に顕在化します。
「あれっ、PC上では こう動いていたのに、ブラウザ上では 違う挙動をするぞ...??」
せっかく一生懸命作ったアプレットも、いざアップロードしてブログに埋め込んで公開したら、ぜんぜん思い通りに動かない、という事態が起こります。
透過率0%の多角形の扱い(2017/2/9現在ブラウザ版)
2017年2月9日現在、ブラウザ版GeoGebraにおいては、透過率0%の多角形は、非表示と同様の扱いになっております。
透過率5%の場合
三角形poly1の下に回り込んでいる点Dは、poly1よりもレイヤーが下であるため、poly1の上からドラッグすることはできません。
透過率0%の場合
三角形poly1の透過率を0%にすると、poly1の上から点Dをドラッグすることが可能になります。つまり、poly1が非表示になっている場合と同様の挙動となります。
透過率0%の多角形の扱い(バージョン5.0.42.0)
古いバージョンでは、透過率0%であっても、表示はされていました。このため、「透過率が0%のため見えないけれど、そこに存在する」オブジェクトを作成することが可能でした。
特に、画面いっぱいの長方形Poligon[Corner[1],Corner[2],Corner[3],Corner[4]]は、透過率0%・レイヤー9で作成することで、ユーザーの誤操作を防止するために重宝してきました。
しかし、GeoGebraの仕様変更により、この方法は使えなくなってしまいました。
反省とまとめ
今まで作成してきたすべてのGeoGebraアプレットに対して、こうした細かい仕様変更の影響が及んでいると考えると、ぞっとして手が震えます。ひょっとしたらブラウザ上で全く動かなくなってしまっているアプレットもあるかもしれません。
震えていても仕方がないので、今後は、作成したアプレットが最新版GeoGebraでどのように動くか、定期的に点検を行い、不具合があればその都度修正するように注意しようと思います。
そして、どのバージョンで動作確認をしたかという情報も、明記するようにします。
考えてみれば、アプレット制作者が当然行うべき仕事ですね。またひとつ勉強になりました。