点のラベルについて(詳細)
はじめに
上図で、円周上の点Bについている「B」という文字は、「ラベル」と呼ばれます。
ラベルは、プロパティ画面から表示・非表示が選べます(「ラベルの表示」チェックボックス)。
点のラベルをドラッグすることで、ラベルの位置を調整できます。点からあまりにも遠い位置には移動できません。
点自体をドラッグすると、ラベルも連動して動きます。
上図のように、点Bをドラッグしていくと、ラベルが円の内部に割り込んできます。
別にこれでも気にしない、という場合はいいのですが、できればラベルは円の外部に置きたい、という場合もあると思います。
かといって、ラベルをドラッグして調節すると、今度は点Bを上に動かしたときに、やはりラベルが円の内部に割り込んできてしまいます。
そこで今回は、点Bがどの位置にあったとしても、ラベルを円の外部に置く方法を紹介します。
すなわち、下図のような挙動を実現する方法です。
方法の紹介
①数値オブジェクトp=1.22を作成します。
②入力バーに
Dilate[B,p,A]
と入力すると、円の外部に点が作成されます(下図の赤い点)。仮にこの点の名前をB'とします。
この点B'は、「点Aを拡大の中心点として、点Bをp倍に拡大したもの」です。言い換えると、「半直線AB上の点であって、点Aとの距離が、線分ABの長さのp倍であるような点」です。
③点Bのプロパティ画面内の「ラベルの表示」チェックボックスをオフにします。
④「B」と書かれたテキストオブジェクトを作成し、そのプロパティ画面内の「位置」タブで、「開始点」プルダウンメニューからB'を選択します。
そうすると、④のテキストオブジェクトは、②で作った赤い点(B')に連動するようになります。あとは、そのテキストオブジェクトをドラッグして、「B」の形の真ん中あたりに点B'が来るように、微調整します。
⑤pの値を適宜調整することで、点Bとテキストオブジェクトとの距離を調整できます。