計算の工夫
上記の数式を展開して整理する場合、どのように計算しますか?
おすすめの計算方法は、一度出てきた項はその場ですべて片付ける、というものです。
左から見ていくと、まず(a+b)^2がありますので、a^2の項が出てきますね。そこで、a^2の項を全て片付けてしまいます。
式全体で、a^2が出てくる部分は3つありますね。係数は、左から順に1, -2, -1です。すべて足して-2a^2です。
とりあえずこれを紙に書いておきます。
-2a^2
これで以後、a^2の項が出てきても、無視できます。
次に出てくるのは、(a+b)^2の計算で出てくるabの項です。式全体でabの項は2つ出てきます。係数は左から順に2, -2です。全て足すと0なので、0abと書いておきます。
-2a^2+0ab
次はb^2です。係数は1だけです。先ほどの続きに書き加えます。
-2a^2+0ab+b^2
第1項はすべて見終わったので、第2項に移ります。
分配法則に従って第2項を展開すると、a^2が出てきます。しかし、すでに紙にa^2の項が書いてあるので、a^2の計算は無視します。
acの項は初出ですので、これ以降のacの項をまとめてチェックします。係数は順に、-2, -2ですので、足して-4です。
-2a^2+0ab+b^2-4ac
abはすでに紙に書いてあるので無視。
bcは初出で、係数は-2だけです。
-2a^2+0ab+b^2-4ac-2bc
これで第2項も終わりです。
第3項に移ります。
a^2、acの項は紙に書いてあるので無視。c^2は初出で、係数は-1だけです。
-2a^2+0ab+b^2-4ac-2bc-c^2
仕上げに、係数0の項を消去して、項の順番を整理して、計算終了です。
-2a^2+b^2-c^2-4ac-2bc