Geogebraスキルアップ問題集(012解答)
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上記は実際のアプレットです。3点A,B,Cは選択もドラッグもできません。アプレットのフリーズではないことを示すため、選択やドラッグができる点Dもつくってあります。
解説
透過率0の長方形Polygon[Corner[1], Corner[2], Corner[3], Corner[4]]を作成して、レイヤーを1に設定する。
点A,B,Cのレイヤーは0に、点Dのレイヤーは2に設定する。
これによって、3点A,B,Cは、アプレットのウインドウ全体を覆う長方形の下に回り込むため、これらの点を選択・ドラッグしようとしても、長方形が邪魔をしてできない。
(補足)
ユーザーにオブジェクトを変更させたくない場合には、オブジェクトを固定することが有効である。しかしながら、固定されたオブジェクトであっても、選択することは可能である。
オブジェクトを選択することによって、当該オブジェクトは強調されて表示される。例えば、透過率0、直線の太さ1、Line Opacity 0の円であっても、円周上をクリックすると円周が表示される。
このように、ユーザーのクリックによって意図せず隠しオブジェクトが見えてしまうことを避けるためには、オブジェクトの固定では対応できない。オブジェクトの色を背景色と同色にするか、本問のように上から透明なオブジェクトで覆い、選択自体を防ぐのがよい。